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wash (動)
 Lacking food on the tiny isle, the survivors swim to Olasana Island on August 4. The nest day Kennedy and George Ross swim to Nari Island, where they find a crate of candy washed ashore and a container of rainwater. (NG 02-12, 82)
 小さな島で食料にことを欠き、彼ら生存者たちは 8 月 4 日、泳いでオラサナ島へと渡った。そしてその翌日、ケネディと G. ロスがナリ島まで泳いだ。するとそこで岸辺に打ち上げられたキャンディの箱と雨水を入れる容器とを見つけた。

▼ 「(波や流水が) 押し流す、運ぶ」

  しばしは受身で (KNC6) 、とされている。 ex. An empty boat was washed up onto the shore by the tide. 潮流に乗って一艘のからのボートが海岸へ流れついた (KNC6)  この用法では 「(波が) 打ち寄せる」 ex. The beach is washed by waves. 砂浜は波に洗われている (KLM1) の場合と異なって 「対象物」 が動く。それが移動をさせられるわけである。 参照文献  ホーム


way 1 (名)
  In Singapore, a nation that has little in the way of natural resources, the government is constantly seeking ways to reduce our dependence on freshwater sources. Desalination is a step in the right direction. (NG 03-01, Forum)
 自然資源の面で多くを有しないわが国シンガポールでは、政府はわれわれの淡水自然資源への依存度を減少させる手段をたえず追求しています。海水の脱塩事業に取り組むことは正しい方向に向けてのステップといえるでしょう。 ――英文中の freshwater については fresh (形)の項目を参照。

▼ 「点、面」

  上の英文では同じセンテンス内に "ways" も出てくる。つまり同じ単語がすぐさま別の意味で使われている。しかしこのことは普通、とくに気付かれることもなく読み下されるであろう。これは英語の特徴であるといえる。かりに日本語ならこういうことはまさに悪文の見本のような書き方になってしまいかねないと思うが。  ex. He is a clever man in some ways. ある点で抜け目のない男だ (KDS1)   参照文献  ホーム


way 2 (名)
  But look at enough of his photographs and you begin to see that with rare exceptions, his compositions are governed the possibilities of the human form. // Wherever he traveled -- and that was nearly everywhere -- he had a way of capturing with perfect transparency the character of what he saw. His Americans look intensely American. His Chinese look impeccably Chinese. And if his French look unbelievably French -- well, that is just us reading his national identity into the prints. (NTW 04-08-08, 8)
しかしわれわれがもし彼の写真作品を十分に多く見るならば。彼の作品を支配しているものは稀な例外をさておいて、人物の姿のもつさまざまな可能性なのである、ということが分かり始める。// 彼はどの土地に旅しようとも――またそれはあらゆる土地であったのだが――彼の流儀は決まっていた。目にした人物を完璧な透明度をもってとらえ切ることだ。彼のアメリカ人は強烈にアメリカ人らしく見える、彼の中国人は一点非の打ちどころなく中国人らしく見える。そしてもしも彼のフランス人が信じられないほどにフランス人らしく見えるとするならば――そう、そのときまさに。われわれはその人物の国民的アイデンティティを画像の中に読み取っているのである。

▼ 「 ... するのが(ある人の)流儀である」 ≪ have a way of ...ing 〜 ≫ ( ...ing は動名詞)

  「 いつもこのようにする」 ということである。ex。He has a way of leaving his bills unpaid. 借金を払わないのが彼のやり方だ (TGE3)   参照文献  ホーム


way 3 (名)
  North by northwest of Petoskey and Harbor Springs a steep bluff shoulders its way down to Lake Michigan under birches and hemlocks and maples, then plays out across a yellow sand beach that is shown on some maps as Sevenmile Point. (NG 02-09, 49)
 ペトスキーとハーバースプリングスの北北西にカバ、ツガ、カエデを頂いた険しい断崖が肩をいからせて延々とミシガン湖へと向かう。そして、一部の地図にセブンマイルポイントとして示されている黄色い砂浜に面したところでようやくにその偉容が尽きるのである。

▼ 「進む」 ≪ … one's way ≫ ( … のところはなんらかの動詞)

  いろいろの 「前進」 をあらわすための定式。もっとも基本的には "make one's way" であるといえるが、その進み方の態様がどのようであるかによって動詞は自由自在に取り替えられている。
  面白いことに (上の英文の場合もそうであるが) 動詞はかならずしも one's way をその動作の対象物にしていなくてもよい。したがってそれは自動詞であってかまわないわけである ( "shoulder" は 「肩が前進する」 という自動詞的な意味であろう)。 ex. lie one's way out of the house うそをついて家を抜け出す (ORE1)// elbow one's way ひじで押して進む (TGE3)// struggle one's way もがくように進む (TGE3)  なお用例として、challenged (形)ought (助) の項目の英文をも参照。  参照文献  ホーム


way 4 (名)
  In the few years away, I'd missed this rise of ultra-nationalism and somehow not noticed the way the Australian flag had become embedded with a silent message for nonwhite Australians: "You're out, and we're in.   (TE 09-05-25, 52)
  数年間当地を離れていたおかげで、私はこの超ナショナリズムの台頭を見届けることができなかった。そして、どうやら次の事実に気づいていなかったのである。すなわち、オーストラリアの国旗には非白人系のオーストラリア人のための、次の無言のメッセージが染め込まれている、ということだ。「お前ら出て行け。後は俺たちのものだ」

▼ 「 ... ということ」 ≪the way ...≫ ( ...の中には主語、述語動詞が含まれる)

  これは意味を考えると "that ..." という一個の接続詞であるのに等しいといえる。あるいは疑問詞にして "how ..." にすることもできる。口語的で略式であるためか辞書には出ていないようであるけれども。 参照文献  ホーム


way 5 (名)
  In a country where leaders are expected to protect their own family or clan even at the expense of the state, SBY didn't stand in the way of the corruption conviction last month of a prominent banker whose daughter is married to the president's own son. (TE 09-07-27, 52)
  指導者層は自分自身の家族や一族郎党を国家に迷惑を及ぼす形をとってすら擁護するものと考えられている国家にあって、SBY (スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領) は先月、とある有力な銀行家――その娘は大統領自身の息子の妻である――が汚職のかどで起訴されるのにあたって、これを妨げる行動をとることをしなかった。

▼ 「 〜 の邪魔になる」 ≪be in the way of 〜 ≫ ( 〜 は名詞相当語句)

  イディオム的であるといえる。 ex. A fallen tree was in the way of the bus. 倒れた木がバスの進行の邪魔をしていた (TGE4)  なお用例として,to 3 (前) の項目の英文をも参照.  参照文献  ホーム || ADDENDA



way 6 (副)

  But the robber barons were complex, competitive men who emerged from the Industrial Revolution with way more money than the church offering plate could hold. So they industrialized charity, tackling immense problems -- hunger, disease, the root causes of poverty -- in ways that saved enough lives to salvage their legacies. (TE 10-10-11, 52)
  ところがこの盗賊男爵の連中はある種の産業革命の中から生まれ出た難解で競争の得意な性質の男たちであって、教会の寄付金集めの容れ物に入り切るよりもはるかに巨額の金銭が手許にあった。それで彼らは慈善事業というものを産業化した。そして飢餓、疾病、貧困の根本的原因、などといったいくつもの巨大な問題に取り組んだのだ。お蔭をもって、彼らが彼らの遺産を守り抜こうとする目的に十分なほどの人命が救われることとなったが。

▼ 「大いに、はるかに」

 強調の言葉。口語的。 ex. You drink way too much soft drinks. 君はジュースをひどく飲みすぎるよ (TGE4)  参照文献  ホーム


wear (名)
  "The youngest looks to be about 19 or 20, the oldest maybe 45," said Owsley, basing his estimates on dental wear , signs of arthritis, and other effects of aging. Red stains on the upper arm bones of two sets of remains may have come from stripes on the sleeves of their uniforms, now rotted away. (NG 02-07, 100)
 「最年少の人がおよそ 19 か 20 才、最年長が多分 45 才くらいのように見えます」 オウスリー氏は彼の見積もりを歯の摩滅、関節炎の兆候、およびその他の加齢の影響にもとづかせてこのように言った。2組の遺骨の腕上膊部にある赤い汚点は、今や腐食し去った彼らの制服の袖の縞模様から来ているのかもしれない。 ――英文中の remains については remains (名) の項目を参照。

▼ 「摩滅、すりきれ」

  動詞 もありうるがここでは名詞。そして、次の用例にある "wear and tear" がよく使われる表現となっている。 ex. the wear and tear of married life 結婚生活の疲弊 (ORE1)   参照文献  ホーム


web (名)
 The nose isn't the only oddity: Proboscis monkeys are excellent swimmers with partly webbed hands and feet to help them cross rivers, as when a flying leap falls short. (NG 02-08, 106)
 特異な点は鼻の他にもまだある。テングザルは優秀なスイマーであって、それは両手両足に寸足らずの水かきをもっているためだ。これが川を渡るのに、飛び越えるのが無理なときなど、役に立つのである。

▼ 「(鳥の) 水かき」

  "web" は 「くもの巣」 (cobweb) → 「複雑な網状のもの」 → 「インターネット」 という一系列とはまた別に、この意味もまた無視することができない。上の英文の "webbed" はこのこの名詞を動詞 (「水かきをつける」) に見立てたときに仮想される過去分詞で、 「水かきのついた」 を表わす。 辞書では形容詞として扱われている (例文はなかった)。   参照文献  ホーム


well (副)
 It was a week that bared just how far Iraq remains from the ideals proclaimed by President Bush as he prepared to go to war last March. It began and ended with painful evidence for the Americans that even the Iraqis it identified as its most reliable allies, the 25 people who sit on the advisory body known as the Iraqi Governing Council, could not agree on the basics of a temporary constitution, the first big step by Iraqis toward a lasting redefinition of their country.// As well , there were the suicide bombings on Tuesday that killed at least 180 Iraqi Shiite worshipers, the deadliest passage since the overthrow of Mr. Hussein. (NTW 04-03-07, 1)
 この一週間は、昨年 3 月の開戦準備段階でブッシュ大統領によって言明された理想からイラクがいかに遠いところにいる状態か、を明るみに出した週間であった。つまりこの週間は、アメリカがそのもっとも信頼しうる同士と認めているイラク人たち――イラク統治協議会の名で知られる諮問機関への出席者たち 26 人――ですらもが暫定憲法の基本的部分に同意することができない、というアメリカ側にとって痛ましい事実に始まって、また終わったのである。この同意は、イラクという国の新たなる永続性ある性格規定に向けてイラク国民のとるべき、最初の大きなステップであるのだが――。// そして、こればかりではない。火曜日に、すくなくとも 180 人のイラク人シーア派信徒を殺害した複数の自爆テロがあった。フセインの打倒以後にあって、最大の死者を生んだ出来事である。 ――英文中の known as については known (動) の項目を、the deadliest passage については deadly (形) の項目を参照。

◆ 「これとならんで」 ≪ as well ≫

  すなわち "too" に似ている。この英文のように文頭に持ち出されているのは強調のためであろうが、あまり標準的なもの ――ex. She speaks English, and French as well. (KLM1)―― では平易過ぎると思いあえて特殊な場合を取り上げることにした。なおもちろん、この "well" は事柄の良し悪しとは関係がないわけである。 参照文献  ホーム  || ADDENDA 



 be well advised to do

 may well do

 might as well do


what 1 (関代)
 The west coast of Washington is indeed constantly soaked, with Seattle receiving an average of 120 cm of rain per year. The nearby Olympic peninsula gets even more, qualifying it as the wettest spot in the continental U.S. But just a few kilometers inland lies the Cascades, a range of enormous mountains that effectively stops all the Pacific storms in their tracks. In what is always a shock to first-time visitors from Seattle, the back, eastern side of the mountains is effectively an arid desert, where just 20 cm of rain would qualify as a "very wet" year. (JT 05-03-11, 14)
 ワシントン州西岸はまことにたえず雨が降り、シアトルでの年間平均降水量は 1200 ミリにおよぶ。さらに近隣のオリンピック半島では雨はさらに多く、おかげでこの半島はアメリカ本土での最大降水量の土地となっている。ところがここからほんの数キロ内陸に行くとカスケート山脈と呼ばれる巨大な山々の連なりがあって、これが前進する太平洋の雨雲をほとんどすべて遮ってしまう。そして実はこれがシアトルからのはじめての来訪者にとって常に大きな驚きとなるのだが、山々の背後、つまり東側は事実上乾燥をした砂漠であって、ここではほんの 200 ミリの降水でもあるなら、それでもう 「きわめて多雨」 の年、ということになるのだ。 ――英文中の effectively stops ... / is effectively an arid desert については effectively (副)の項目を参照。

▼ 「(これすなわち) 〜 であるもの」 ≪ what be 〜 ≫ ( be は be 動詞、 〜 は名詞相当語句 )

  あるセンテンスの中である事 (物) に言及をする必要があったときに、その事 (物) をあえて "what be 〜" という関係詞節の中に入れて表わす。つまり、In an invariable shock to first-time visitors from Seattle, ... → In what is invariably a shock to first-time visitors from Seattle. ... のように。 ときおり見かける言い回しであるが、このことのおかげであらたに生じうる意味をいま上記では 「(これすなわち、)」 と括弧書きにしてみた。
  加えられるものが "what" と "be" であるので実質上の付加価値はないはずであるが、これによってもちろんさまざまなニュアンスが生じる。またそれは文章によって千差万別と言えるであろう。上の英文の場合には、「実はこういうことがあるのだが」 のように一つの事柄を紹介、導入する感じになっている。とにかく文脈に依存してのみ成り立つ形式なので、これはあるいは辞書や文法書に載せられにくい性質かもしれない。しかし英文和訳、翻訳論、さらに文体論の立場からは大いに言及に値しているものかと思う。 【G4】 【L2】 こちら の末尾をも参照。) 参照文献  ホーム  || ADDENDA 


what 2 (関代)
 The baseball season starts this week, so expect to hear the usual songs of despair from the Chicago Cubs and Boston Red Sox, who are to futility what the Yankees are to success. Their World Series droughts of 96 and 86 years, respectively, are easily the longest titleless streaks in the North American professional sports. (NTW 04-03-28, 4)
 今週をもって野球シーズンが始まる。シカゴ・カブスとボストン・レッドソックスから例年通り、絶望の歌声が聞かれることが予測されるところだ。この両チームが不成功にたいしてもっている関係は、ちょうどヤンキースが成功にたいしてもっている関係にひとしい。両チームのそれぞれ 96 年と 86 年におよぶワールドシリーズ無勝利記録は、北米大陸のプロスポーツにおいて突出した長期間のタイトル無獲得なのである。

▼ 「 A の B にたいする関係は C の D にたいする関係にひとしい」 ≪ A is to B what C is to D ≫ ( A B C D はそれぞれ名詞相当語句。また "is" のところは正確には be 動詞のこれ以外の活用形でもありうる)

  ここで第一の "is" にたいする補語は、すなわち "what C is to D" という関係代名詞節の全体 (これが一つの名詞相当語句) である。そして "to B" はたんなる修飾句。また第二の "is" にたいする補語は、すなわち "what" という一語である。そして "to D" はたんなる修飾句。 ex. The sound of TV is to my grandmother what a lullaby is to a baby. おばあさんいとってテレビの音は赤ちゃんにとっての子守歌のようなものだ (KLM1)  かっては大学入試対策においてこのややこしい公式?がやかましく喧伝されていたものなのであったが。  参照文献  ホーム


what 3 (関代)
 The desire to reduce tobacco use is fair enough, but that's what any number of private educational efforts are all about. Government can legitimately bar sales to minors, but the states already do that. // Unfortunately, legislative proposals to allow FDA regulation over cigarettes are really yet another attempt to move to de facto tobacco prohibition -- even while solidifying the market share of entrenched operators like Philip Morris. (JT 05-05-16, 15)
 喫煙を減らそう、との欲求は十分に正当である。しかしそれはつまり、数多い私的部門での教育的立場の努力と同じことなのである。政府が未成年者への販売を禁止することには正当性があろう。しかしそれはすでに各州が行なっているのである。 // 残念なことながら、タバコにたいする食品医薬品局 (FDA) による統制を認可しようとの立法措置の提唱は、その実、タバコの実質的禁止への移行をねらった毎度ながらの企てであるにすぎない。しかもそれには、フィリップ・モリスのごとき既成業者の市場占有率を確固たるものにする側面すらがともなっているのだ。

▼ 「 A とはまさに、B とは何であるか、の答えになる 」 ≪ A is what B is all about ≫ ( A、B はいずれも名詞相当語句 )

  よく見かける言い回しである。そして "what B is all about" の部分は実際上、"what B is" (「B がすなわちそれであるところのもの」)であるのに近い。つまり、"all about" (「すべて」 と 「ついて」) はたんに強意、強調的に働いている、あるいは構文上のバランスをとるのに役立っていつ。と言ってよいのであろう。次は英和辞典の例文である。 ex. Winning is what baseball is all about. 勝つことが野球にとって何より大切なことだ (TGE3)  これは意訳的であるが、「 勝つこと、それがつまり野球なのだ」 としてもよさそうである。 参照文献  ホーム  なお用例として、element (名) の項目の英文をも参照。 || ADDENDA


what 4 (関形)
 Standing at the end of that road is Uji's most famous structure and the main reason for visiting this town. Among what architecture remains of Japan's Heian Period (794-1192), the elegant Phoenix Hall of the Buddhist temple -- that goes by the name of Byodoin -- is far and away the finest, and for some it is the loveliest piece of structure Japan possesses.(JT 05-04-022、24)
 この道の行く先に立つものが、宇治でのもっとも有名な建物、そしてこの町を訪れる主たる目的となるものである。日本の平安時代 (794-1192) から残存している数少ない建造物すべての中にあって、この仏教の寺の典雅な鳳凰堂――「平等院」の名で通る――は群を抜いてすばらしい。一部の論者によれば、これが日本の所持するもっとも愛すべき建築作品なのである。

 When men started dying by the dozens in the local gold mine, Katanga suspected Ebola or perhaps Marburg disease, caused by a similarly destructive virus. For months he tried desperately to raise the alarm, sending repeated radio messages to his superiors in the provincial capital of Kinsangani while doing what little he could for his hemorrhaging patients. (NG 02-02, 26)
 その地区の鉱山で人々が十人、また十人と死に始めたとき、カタンガはエボラ熱、ないしことによるとマーブルグ病 (同様の殺害力のあるウイルスによっておこされる) 、の可能性を考えた。数ヶ月の間、彼は警告が発せられるよう必死の努力を行なった。その地方の首都であるキンサンガ二にいる彼の上司に無線で繰り返しメッセージを送り、かたわらで出血を続ける彼の患者たちのため、及ばずながらも可能な最大限のことを行なっていた。

▼ 「  ...であるような 〜 (そうしたものはわずかではあるが) のすべて」 ≪ what 〜  ...≫ ≪ what little  ...≫ (≪ what little 〜  ...≫) ( "〜" は名詞相当語句。 " ..." の部分にはなんらかの述語動詞が含まれている)

  これは 「関係形容詞」 ということになる。つまり、関係詞として "what  ..." 節を導いている what ( " ..." にたいしての主語、場合により目的語、補語) が、さらに形容詞としても働いて "〜" という名詞相当語句を修飾している (上の第一の英文)。
  ここで "〜" のところが "little" (「わずかばかりのもの」 これは代名詞) になっているとまだしも読みやすい (上の第二の英文)。しかしそうなっていない、たんに普通の名詞であるとき (第一の英文)が難物かもしれない。
  次は英和辞典の例文。 He collected what information he could find. 少ないが見つけられるだけの情報を集めた (TGE3) また、次は文法書の例文。 ex. Since my room is small, I use what (little) space there is. 部屋が狭いものだから、わずかなスペースを全部使っています (EGW 86)  ここでは "little" が形容詞になっていて名詞 "〜" を修飾している。これは上の第二の英文の場合よりさらに説明的である。 なお用例として、before 2 (接) の項目の英文を参照。 参照文献  ホーム  || ADDENDA || 来信


what 5 (副)
 Numerous analysts expect no change in the Bank of Japan's ultra-loose monetary policy this year, what with the economic recovery recently showing signs of losing steam. // The policy has its roots in March 2001, when the BOJ abandoned its traditional interest rate target. (JT 05-01-07, 10)
 多くのアナリストたちは景気回復がこのところ活力を失いつつある事情もある中で、日銀の著しい金融緩和政策に年度内での変化はあるまい、と予測している。// この政策は日銀が 2001 年 3 月にその伝統的な金利ターゲット方式を放棄したことに由来しているものだ。 ――英文中の losing steam については steam (名)の項目を参照。

▼ 「 〜 などのことも原因で」 ≪ what with 〜 ≫ ( 〜 は名詞相当語句)

  "what with A and what with B" (「A やら B やらが原因で」) はイディオムであるが、ここではその前半分だけが示されている。次は英和辞典の例文である。 ex。What with his cold and (what with) lack of practice, he won't be able to play very well today. かぜやら練習不足やらで彼はきょうは満足にプレーできまい (KLM1)  この例に括弧書きされているように、新聞などでは前半しか持たない簡略型の場合も多い。なお、この "what" の品詞は副詞であるとされている。  参照文献  ホーム  || ADDENDA 


whatever (関形)
 I remember the young man at the bar who explained "Cile Bulbulum" -- and many others who, in my search for a nightingale, translated the lyrics of that song for me. One of them was a photographer named Attila Durak. "It is not a pessimistic song," he had insisted. "The whole Eastern world understands what it is saying. Cile is a trial that comes from God. It is a cycle we have to go through. Whatever bad things happen will eventually become good things. Spring will come after winter." (NG 02-10, 133)
 私は 「チレ・ブルブルム」 の説明をしてくれたバーの若い男性を、そして私のためにこの歌の歌詞を翻訳してくれた他の数多くの人々を思い出す。私はブルブルム、つまり 「サヨナキドリ」 のことを知りたいと思ったのだったが…。その中の一人が A. デュラックという名の写真家だった。「これはペシミスティックな歌ではないのです」 彼はこう主張するのだった。「すべての東洋世界はこの歌が言っていることを理解するでしょう。「チレ」 とは神から与えられる一つの試練です。これはわれわれが通過するべき一つのサイクルです。いかなる悪い事柄が起きようと、それは結局、良い事柄になるでしょう。ちょうど冬の後には春が来るように」 ――英文中の a trial については trial (名) の項目を参照。

▼ 「 (…する) どんな … でも」

  "whatever" はもともと関係代名詞として使われることが多いが、ときに関係形容詞 ――それ自身が名詞の修飾語である―― としても使われる。 ex. I will give you whatever help is possible. できるだけのお手伝いをしよう (KDS1) (ここでもしも whatever is possible なら whatever は関係代名詞。)
  関係形容詞は 「文法的に正しくない文を択びなさい」 などという問題の意地悪選択肢として使うのに向いているように見える。ご用心。 なお用例として、prove (動) の項目の英文をも参照。 参照文献  ホーム  || ADDENDA 


when (接) 
  While scouting a route to Lake Athabasca, he almost drowns when his canoe tumbles over a fall. His native guides watch helplessly as he struggles for control. (NG 96 May, 115)
 アタバスカ湖へのルートを探っているときのこと、彼はあわやカヌーが滝の上から墜落、水没死、の瀬戸際になる。彼がカヌーを操るのに奮闘をしているさなか、彼の現地人のガイドたちはなすすべもなくそれを眺めている。 ――英文中の almost については almost (副)の項目を、
helplessly については helpless (形)の項目を参照。

▼ 「もしも  ...である場合には」 ≪when  ...≫ (  ...の中には主語、述語動詞が含まれる)

  すなわちこれは、"if  ..." と読み替える必要がある。 ex. I'll give it to you when you say 'please.' 「お願いです」と言ったらそれをあげます (KNC6)  語法そのものとしてごく平凡にすぎないが、実はこれは、動詞の時制が 「現在」 であることによって支えられている用法であるといえる。すなわち――
  上の英文は一つのイラストの説明文 (キャプション) であるが、それはこの人が滝の上流でカヌーを櫂で操って奮闘している場面である。水中にあって溺れかかっている場面ではない。しかしかりにこの文の動詞が過去時制になっておれば、when → if といった読み替えはきかず、すなわちこのときカヌーはすでに滝から転落していた、という文章になっているであろう。英語の過去時制は過去のある時点での 「(一回的) 動作」 (EGW 213) を表わすのが基本であるが、しかし現在時制にはその性質がない
(EGW 208-9)  そのことがこうして仮定上の事柄を表わすのに役立つのである。 (なお、この英文の時制が現在であるのは文が画像に付帯しているからでもあるがそれはまた別の問題。)  参照文献  ホーム  


where (接)
 It has become part of the familiar story now, repeated so often we can barely hear it, but anyone who steps out of the U.S. today, in any direction, quickly sees that the American Century has become the Global Century and that where a generation ago much of the globe was trying to look like America, now it's America that needs to get in tune with the rest of the globe. (TE 08-11-17, 70)
  このことはいまや有りふれた語り草の小道具となってあまりにも繰り返されてきた結果、もはやほとんど稀にしか耳にすることが出来なくなっている程だ。しかしおよそ今日、アメリカの国から一歩外に出る ――どの方角にでもよい―― 者なら誰でもがたちどころに知る事柄として、アメリカの世紀であった先の世紀がいまやグローバルな新世紀へと変じている、ということがある。そして、約 30 年ほども前には世界の多くの土地がアメリカ的な様相を帯びるべく努めていたのとは裏腹に、いまや地球上の他所の土地に調子を合せなければならなくなっているのはアメリカの方なのである、ということがあるのだ。 ――英文中の
a generation ago については generation (名) の項目を参照。

▼ 「  ...であるのに反して 」 ≪ where ...≫ ( ...の中には主語、述語動詞が含まれる)

  比較、対称が表わす。 "while ..."、"while on the other hand ..."、 と言うのに似ている。場所的、空間的なことを指すのではない。 ex. We have time but no money where they have money but no time. 我々には暇があっても金がないのに彼らには金があっても暇がない (KLM2) 参照文献  ホーム  || ADDENDA


which (関代)
  Affirmative action was never intended to be a remedy for accidents of birth and the randomness of fate. It was specifically aimed at the great problem of race. If America decides that it's past that -- which it shouldn't, because it isn't -- it would be better to donate the whole contraption to the Smithsonian Institution and move on than to try to refurbish it for some imagined postracial era. (TE 08-08-25, 52)
  「積極的差別是正措置」 は決して、出生の偶然や運命の不条理にたいして救済となることを意図されたのではなかった。これは 「人種」 という大問題に特定的に対処するものだったのである。もしもアメリカがこの国はもうその問題は通り過ぎている、と断じ切ってしまうのであれば ――実はそれも望ましくはないのだが。なぜならアメリカは現在その状態ではないのだから――、もうこの是正措置なるカラクリは全部スミソニアン博物館にでも寄贈しておいて先へ進むことにしてはいかがか。空想に描かれた何がしかの 「ポスト人種時代」 に向け、このカラクリのお化粧直しを企てたりなどするよりは。

▼ 「 〜。そしてこのことは、 ...」 ≪ 〜, ...≫ ( 〜 と  ...はそれぞれ内部に主語、述語動詞を有する)

  関係代名詞の先行詞が直前のセンテンス (正しくは節) の全部あるいはその主要部分である、というケース。 ex. But I'll tell you everything I can. Which I wouldn't do to anyone else. しかしあなたには知っているかぎりですべてをお話ししましょう。そういうことは他の人にならだれにもしないんですが (ORE1)
  上の英文において、先行詞は "decides that it's past that" の部分。 "decide" は動詞であって名詞相当語句ではないのだが、とにかくこれでいささかも破格という感じにはならない。 参照文献  ホーム  || ADDENDA



 who knows what


whole (形)
 Ms. Greenberg also took the long view, saying the country was changing so fast that "it's really likely in 10 or 20 years that people won' t understand what all the fuss was about." "There's a whole generation of people growing up who just don't think about these issues in the same way, " she said. (NTW 04-02-29, 2)
 グリーンバーグ女史は長期的な視点をとりながら次のように述べた。すなわち、アメリカはきわめて急速に変化しつつあるため、「あと 10 年か 20 年もすればこの大騒ぎとはいったい何であったのか、人々には分からなくなっている、といったことも実際にありそうです」 また、「こうした問題のことを同じようには決して考えない人々の巨大な世代が育ちつつあるのですね」 ――英文中の what all the fuss was about については all 1 (形) の項目を参照。  

▼ 「まことにもって大量の」

  これは "whole" の「情緒的な」、とでも呼んでおきたい使い方である。「とても数多い」 「とても豊富な」、といった気分を表わしているからだ。注意されるべきは、「全て = なんら除外される部分がない」 といった実務的、実質的意味が含まれない、ということである。すなわちこの点でこの表現は、たとえば法廷で証人が述べる宣誓の言葉、"the truth, the whole truth and nothing but the truth" の "whole" と鮮鋭な対立を示しているものといえる。
  実は英和辞典には、この語法についてはなんらの説明もないのが普通である。また調べた限りの参考書、文典にも言及がなかった。ただし大辞典 SRH2 における語義説明 (最後の第 10 番) に 「会話体」 として次の用法が与えられている。ex. a whole string of young men 列をなしたたくさんの若者 (SRH2) 貴重な言及である。こうした表現は日常的に書かれる文章の中でもさほど珍しいものでないように思う。辞書はこれをなぜもっと取り上げないのだろうか。  こちら の末尾をも参照。) (これと同じようなことを all 1 (形) の項目でも述べる。――偶々その "all" の用法も上の英文の中に見られるのだが。【G4】 【L2】 (この後者において、改版とともに次の例文が示されるようになった。やはり貴重なことであると思う。 ex. a whole army of visitors 大勢の訪問者 (KLM2) )
  以下は念のため。イディオムの "a whole lot of ..." (たくさんの) はどの辞書にも出ているが、実はこの "whole" が当面の用法に該当しているといえる。しかしこの使い方がこの成句に特有のもの、ということは絶対に言えない。 なお用例として、ancient (形)file 2 (動) の項目の英文をも参照。 参照文献  ホーム  || ADDENDA


できるだけ英文の方を先にお読みください。



will (助) 
  The director's modest ambitions explain some lost opportunities, especially in intriguing early scenes about class. Maggie will secretly have sex with her hired hand (Aaron Eckhart) but won't marry him. Her restless adolescent daughter, Lilly (Evan Rachel Wood), corrects her mother's English and wears fancy clothes to do chores. (NTW 03-12-07, 8)
 監督の志の低さのおかげで、いくつもの好機会が活用されないままに終わっているといえる。とりわけ劇前半の、階級問題をめぐる興味深いシーンがそれだ。すなわちマギーは作男 (アースン・エックハート) と密かに情交を重ねているが、彼との結婚のことは考えようともしない。あるいは彼女のまだ若い落ち着きのない娘リリー (エヴァン・レイチェル・ウッド) は、母親の言葉遣いを直してみたり、家事をするのにお洒落な服を着てみたりしている。

▼ 「することがよくある」

  (現在の) 習慣、習性をあらわす。ex. Mary will sit still and look at the sea for hours. メアリーは何時間もじっと座って海を眺めていることがある (TGE3) 上の英文においては、この当該部はつづいて出てくる "won't" のようには 「意志」 を表わさないわけである。(ちなみに would 1 (助) をも参照。) なお用例として、pace (動)pack (名)round (形)satisfied (形)social (形)tall (形)の項目の英文をも参照。  参照文献  ホーム



 what with


wind (動)
 On Dec. 2, The New York Times, Washington Post, Los Angeles Times Web sites led with news that a bomb had killed 10 U.S. Marines serving in Iraq, the deadliest attack against American troops there since August. // Happy News went with "Emily, the stowaway cat, is coming home," about a Wisconsin tabby that got stuck in a cargo container and wound up in France. (JT 05-12-20, 12)
 12 月 2 日、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ロサンゼルスタイムズ各紙のウェブサイトがトップに掲げたのは、爆弾によりイラク駐在のアメリカ海兵隊員 10 名が死亡したがこれは 8 月以降当地において米軍が受けた死亡者数最多の襲撃である、とのニュースであった。// 一方 「ハッピーニューズ」 のトップは 「密航猫エミリィが帰宅」 という記事だ。これは荷物のコンテナにはまりこんで結局フランスまで行くことになったウィスコンシン州のトラネコについてのものである。

▼ 「結局 ... という形 (破目) になる」 ≪ wind up ... ≫ ( ... はなんらかの副詞相当語句)

  "..." のところには上の英文のような前置詞句のほか、しばしば動詞の現在分詞が現われる。いずれにしてもその役割は副詞的である。 ex。You'll wind up feeling disappointed. 最後は失望することになりますよ (KNC6) ただし、この "..." のところは形容詞相当語句 (補語としての) であることもありうる。 ex. wind up broke 無一文になる (KNC6)  参照文献  ホーム  || ADDENDA


window (名)
  Prices in Hong Kong slumped through five years of grinding deflation. The city's stock market dropped more than 50% while property prices fell out the window -- down a staggering 70%. (TE 08-11-03, 52)
  香港の物価は 5 年間にわたってじりじりと進行するデフレの中で弱含みを続けた。同市の株式市場で株価は 50% を超える安値を示し、それと並んで不動産の価格はまさに壊滅的な事態 ――実に 70 % の下げ幅―― に陥ったのである。

▼ 「完全に失われてしまう」 ≪go out (of) the window≫

  財産、名声、夢、ほか非常に幅広くさまざまの場面で使われる口語的なイディオムである。次は英英辞典に見られた例文。 ex. As soon as the kids arrived, order went out of the window. (OAL6) // One glass of wine, and all my good intentions went out the window. (LGM4)  単語の用法が成句になっていると例文の掲載が著しく制限される。これがわが国の英和辞典の特徴であると言えるようである。 参照文献  ホーム


wit (名)
  Net Wit. Forget neutrality. Here's why we should make the Internet less fair and less balanced. (TE 10-09-06, 52)
  インターネットの英知。それは中立性を忘れること。われわれはインターネットをもっと公平さを欠いた、バランスを失ったものにするべきである。理由は次の通りだ。 

▼ 「分別」

 あるいは「理性」 "Brevity is the soul of wit." (「簡潔は知恵の精髄」) これはシェイクスピアに出てくる(『ハムレット』2幕2場)。 ex. have the wit to do ... するだけの分別はある (TGE4) 参照文献  ホーム


with (前)
 Democracy brings responsibility. With Musharraf gone, Pakistan's leaders would do well to remember that the public now has only them to blame. (TE 08-09-01, 52)
  民主主義に責任はつきものである。ムシャラフ氏の退陣という事態となって、パキスタンのリーダーたちは次を忘れないようにすることが賢明であろう。すなわち、公衆が今、咎め立てが出来るのはこの彼らしかいない、ということである。

▼ 「 〜 が … された、という状態のもとで」 ≪ with 〜 …ed ≫ ( 〜 は名詞相当語句、…ed はなんらかの動詞の過去分詞)

  いわゆる 「付帯状況」 を表わす。 "…ed" のところは上の英文では自動詞であるが、これはもちろん他動詞でもありうる。 ex. With his eyes fixed on her, he began to tell. 視線をじっと彼女に注いだまま彼は語り始めた (ORE1)  なお用例として、reach (動) の項目の英文をも参照。  参照文献  ホーム  || ADDENDA


would 1 (助)

 I saw a lot of 2-year-olds to 4-year-olds dying of malnutrition. Often it was not the starvation itself. They would get a minor cold that would kill them," said Kim. "They would look at you with those big eyes. Even the children always knew they were dying." (JT 05-07-12, 12)
 「私は 2 才児から 4 才児が栄養失調で亡くなるのを多く見ました。しばしばそれは飢えそのものではありませんでした。彼らは一寸した風邪をひき、それが死因になるのでした」 とキムさんは言った。「彼らは私をあの大きな眼で見つめるのでした。子供であってもやはり自分が死ぬのは分かっていたんですね」 ――英文中の that would kill については would 2 (助)の項目を参照。

▼ 「することがしばしばであった」

  過去における行為の反復や習慣をあらわす。 ex。He would sit for hours doing nothing. 彼は何時間も何もしないで座っていたものだ (KNC6)
  これに並行する will (助) を扱っているのでこれも取り上げることにする。こちらの方はあまり珍しくもないが、それは英語の現在時制はただそれだけで反復的行為が表わせるのにたいし、過去時制であると普通それ一度の行為のように聞こえてしまう ―― I get up at seven. (いつも 7 時に)// I got up at seven. (今朝は 7 時に)――、という事情があるためであろう。 こちら の末尾をも参照。) なお用例として、feel (動)often (副)smart (形) の項目の英文をも参照。  参照文献  ホーム  || 来信


would 2 (助) 
  The decision that changed his life came when he was 9 and was admitted by the Central Music Conservatory in Beijing, China's best. Beijing was a 12-hour train ride from the family's home city, and at least one adult needed to move there with him if the family was to accept the admission.// Guoren Lang quit his job, took his son to Beijing and rented a tiny, unheated studio, where he was his son's cook, nanny and chauffeur. Lang Lang's parents would live apart for the next 12 years. (NTW 03-09-07, 8)
 彼の人生を変えた決定は彼が 9 才のとき、彼が北京にある中国最良の音楽学校、中央音楽院に入学を許可されたときに行なわれた。北京は家族の住む町からは列車で 12 時間のところであって、もしも家族がこの入学を受諾しようとするなら大人が少なくとも一人、彼と一緒に北京に転居する必要があった。// 父親の蘭氏は職場を辞職し、息子を北京に連れてくると、小さな暖房のないスタジオを借り、そこで彼は息子の料理人、子守、運転手になった。以後 12 年、蘭少年の両親はお互いに別居することになる。

▼ 「やがて、これこれとなるのであった」

  "would”の、過去の時点で見られた 「純粋な未来」 (と仮に呼んでおく) をあらわす用法である。 "would" が時間的な前後関係をあらわしている場合、実はそこには、予定、必然、可能性、推量、意志、願望。のいずれかがそこに含意されていることが多い。しかるに今この用法は、出来事をただ単純に、それそのものとして、時間軸の上に並べて見ているにすぎない。
  英和辞典にはただ一つ、次の例文が見つかった。 ex. The time was not far off when he would regret this decision. 彼がこの決定を悔いることになるのは遠い先のことではなかった (KNE6) またついでにいま一つ、これは語法事典 (小西友七氏編) にあったこれに相当していると見てよい例文 (説明はされていないが) である。ex. Twenty years later, Dick Whittington would be the richest man in London. 20 年後にはディック・ウィティングトンはロンドンで第 1 の富豪になるのであった (KNSV、1776)
  英和辞典や文法書はこのような事例の上記の特徴にかんがみ、これをむしろことさらに重要視してもよいのではないのかと思うのであるが。 【G4】 【L2】 こちら の末尾をも参照。) なお用例として、a 4 (冠)measure (名)would 1 (助) の項目の英文 (後者は "that would kill" のところ) をも参照。 参照文献  ホーム  || ADDENDA



 would sooner




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