来信




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記事に関連して頂戴したメールのうち一部について作者としてのコメントを述べておきます。それぞれの見出し語をクリックされるとその項目の記事にジャンプします。


 
all 2
英文の訳で "Sean" を 「ショーン」 にしているのはこれが正しい。この点、 一条敏殿のご指摘に負うている。

 
along 2
英文の中にある "quiet" "secret" の意味である旨を 一条敏殿にお教えいただいた。

 
any
この項目は 倉持殿 より強いご支持のメールを頂戴している。

 
at
kkurose 殿から "eat at" の意味についてご意見をいただき、記述を改良することが出来た。

 
be 8
KODAMA 殿から 教学のお立場からご賛同を得た。

 
challenged
KODAMA 殿 よりご支持を頂いた。

 
earn
これについて KODAMA 殿より、「努力」 ということでは "earn the nickname" が説明されえないのでは、とご指摘をいただいた。 いろいろの性質の nickname があると思うが、たとえば国民年金の 「未納三兄弟」 は努力の結果ではない。しかしたしかに "earn" されたものであろう。英和辞典(TGE3 など) も 「努力」 説ではあるがさて?

(1) かりに「自己責任」ということで考えると多くの
nickname がカバーできる。ただし「自己責任」を "earn" の中心的意味と見るならおそらくまたあらたな難点が生じる、しかしすくなくとも 「努力」 を補足する言葉としてこれを付け加えることは望ましいのではないか。

(2) コロケーションの可能性を教える辞典である ITK に次の例文が載せられている。
His punishment was richly earned. 彼の罰はまことにふさわしいものだった (ITK 820)  皮肉であろう。そしてこの文は主語を "nickname" に置き換えることも出来そうである。通常の英和辞典が "earn" についてそういう特殊なレトリックを取り上げるべきかどうか――ちょうど manage (動) の場合のように――、が一つの検討課題として提起されてよいと思う

 
length
以下は、KODAMA 殿 からの来信 (書くべきことを補っていただいている形) とその返信の一部分である。

K:  length も案外と訳しにくいようですね。多く辞書ではただ 「長さ」 が主体になっていますので。ただし Genius 英和は、「端(隅)から端(隅)までの距離」 "He traveled the length of the country.”がありますが。

N: 実は斎藤秀三郎の 『英和中辞典』 (岩波書店)という大戦前に名著と謳われていた (という) 本がありましたが (今では骨董品ですね)、それを紹介した文章をたぶんまだ学生のころに読みました。その中に英語の例文の和訳の仕方がユニークだ、たとえば
"go to any lengths" なら 「ふんどしを質 (しち) に置いても初鰹 (はつがつお)」 である、とありました。

 
metropolitan
英文の訳の "wasteful" を 「流出の多い」 としたのは引用箇所の情報不足を補うため。 一条敏殿よりお訊ねを頂いたがこれは窮余の一策なのである。

 
not 1
以下は R. K. 殿 よりのお尋ねとそれへの返答である。

Q 
Though not exactly mute, the mute swan doesn't have the most beautiful of singing voices. の中の the most beautiful ですが、これは the + 形容詞 = 抽象名詞 となって、つまり歌声の最も美しいことという意味で正しいのでしょうか。

A 
the most beautiful of singing voices の voice が複数になっていますので、the most beautiful voice of all singing voices の意味であると思います。 それは具体的には "a menacing hiss " を指して言っているわけですが。

 
on 1
以下は R. K. 殿 よりのお尋ねとそれへの返答である。

Q 
an interest not lost on publishers の部分ですがこれは lost on sb に not understood or noticed by sb という意味がありますので、全体のcontextから判断すると、publishers にきっちりと伝わった関心 という意味になって、つまり publishers は先行の出来事を絶好の機会と考えたということを言っているのではないでしょうか?

A 引用が短いので文脈がご理解いただきにくかったようです。この文章はフセイン政府崩壊後のイラクのことで、ずっと出版が禁じられていた話題にたいしても幸い読者層のそれへの関心は依然として生き残っていた。というような話でした。もし関心が死に絶えていればその喪失は出版業者の立場からして手痛いことになっていた筈だが。というわけです。つまり出版社側としてはその話題への関心はずっと持ち続けてきていたのであり、この点はこの文章では言わずもがなの前提になっていることになります。


 
private
KODAMA 殿より、"Private Ryan" という映画があったとのこと。

 
rocky
これについて qitani 殿から 「 rocky は岩のようにごつごつしていることから転じての困難、の意味では?」 とのお訊ねがあった。それでおこたえとして OAL からの引用をあらたに追加しておいた。また、TGE3 に "face a rocky road ahead" が (あえて) 「前途に不安がある」 と訳されているところにも注目を願いたい。

 
store
phew 殿にご指摘を頂戴したが、最初私はこの項目に ≪ be in store for 〜 ≫ という表示を与えていた。辞書にある例文がこの形たったからである。しかし上の英文はこれになっていない。ご指摘を感謝し不整合を正した。

 
what 4
以下は J. O. 殿 よりのメールとそれへの返信の要旨である。

Q:  。。。 ところで what architecture remains のところを what + 名詞 + 名詞とはとれないでしょうか。意味は同じようになると思いますが。

A:  ... ただ問題は、 "what" は形容詞になった場合、 「なんという」 といった疑問、あるいは感嘆のための使い方しかないことです。そうした疑問や感嘆はこの英文のこの個所には入り込めません。なお以下は説明文への補足になりますが、ここで
"what architecture" "what ... 節内の主語、TGE3 の例文で "what information" は節内の目的語、EGW の例文で "what (little) space" は節内の補語です。ついでに例文をもう一つ、 ex. What little breath was in Soames' body left him. (ソームズのからだに残っていたわずかの息が切れてしまった) (YSK 200-01) これなら "what little breath" が節内の主語になっています。

 
would 1
時制を比較しているところは 複数の方々のご支持をいただいている。




具体的に記しませんが、英文字の印字ミスについてこれまでに 一条敏殿、加藤殿、yamaguchi 殿より、とりわけ一条殿より、いくつものご指摘を頂戴しております。それらは私のうっかりですが、スペルチェッカーにかからない性質のものでした。スペルの間違いは非常に重大です。最後になりましたが、ここに厚く御礼を申し上げます。




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