英文解釈のための この英単語 ・ こんな意味




英和辞典管見  ― 参照文献 からの延長


しろうとユーザーなので何でも申しますが、辞書にはたしかに 実力 (?) の違いのようなものがあります。そして私の辞書活用はこの判断にもとづいていますので、判断の具体的内容はやはり明記しておくのが自然かと思います。

『大修館ジ−ニアス英和』 TGE の充実と先進性は大きく群れを抜くのではないでしょうか。また、『研究社ルミナス英和』 KLM にも文法重視の姿勢があって多くを教えられます。

『研究社英和中辞典』 KNC も使いやすい辞書で、改版までのスパンが比較的短くとられて前進を重ねています。『研究社新英和大辞典』 KNE は第 6 版から、『小学館ランダムハウス英和大辞典』 SRH は第 2 版から、それぞれ抜本的に面目を改めました。 辞書はまことに日進月歩です。しかし長い間声望の高かった筈の辞典で改版がかなり期待外れと思われるケースはあるし、さらに改版がついぞ行なわれていない大辞典もあります。してみると上記の KNE は偉い、と言えるのであると思います。 また大辞典としては、『研究社リーダーズ英和』 KGR の偉大さはあながち語彙面だけでなく文法の記述にも観察できます。

『講談社英和中辞典』 KDS も非常によく充実し、しかも随所に執筆者の方の 「主張」 が感じられてとても魅力的です。また 『旺文社ロイヤル英和』 ORE は多彩な例文が微妙な問題を考えるのによく役立つのですが、ただ現在は普通の書店の店頭に見られなくなっているのは残念です。

藤本正文 「英和辞典の記述――英文解釈論資料」 (富山医科薬科大学一般教育紀要 23 号, 2000)、同補遺 (同紀要 25 号, 2001) ( 所在 → 国立国会図書館 ) は、多くの単語についてこれらの各辞書を検索した結果を逐一記録、報告しております。


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英和辞典の改版のこと  ― 参照文献 からの延長2007-04-01

『ジー二アス英和』 (TGE) は 2006 年にその第4版 (TGE4) が、また 『ルミナス英和』 (KLM) は 2005 年にその第2版 (KLM2) が、それぞれ刊行されております。ついては当ホームページは両辞典について掲記の当日以降、それぞれの新版を参照することとします。 (TGE4 はその第 2 刷、KLM2 はその第 3 刷 です。この点については末尾の注を参照。)

またこれらの新版の誕生に伴って、当ホームページはさらに次の措置をとります。

 これまでの TGE3 と KLM2 に関わる在来の記述をすべてそのまま残置する。なぜなら、辞書ででは改版があっても既存の版は引き続きそのまま使用と参照に供せられているゆえに。

 英和辞典全般 (つまり TGE と KLM もその中に含まれる) に関してなんらかの疑問や批判を述べているすべての個所を見直し、もし必要が生じているとき新たにコメントを追加する。

上記の見直し作業 (2007-06-30 に完了) を経ている項目に 【G4】 【L2】 のマークを施しておきます。マークの次にコメントを記しているときはそれをもお読み下さい。ちなみにそれらは次の各項目です。 barely, excuse 1, father, logical, sheer, someone, the 3, turn 2, turned  これら以外では新コメントの必要がない、と判断しているつもりです。

注: 英和辞典ではあえて改版を待たず、同一版の増刷の際に適宜記述が加除される場合も有りうるようである。(当該ページ内で総行数が同一に保たれれば加除の影響は以後のページに及ばない。) たとえばかってソ連においてゴルバチェフ氏が登場したときに 『リーダーズ英和初版』 でこのことが行なわれていた。

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