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unaccounted (形)
 Some of the thieves were caught. Others succeeded in smuggling small quantities of weapons-grade material out of the country, leading U.S. intelligence officials to speculate that enough material for a nuclear bomb has already left Russia. Also of grave concern are the unknown quantities that went missing or unaccounted for as the Soviet bureaucracy unraveled. (NG 02-11, 16)
 盗人たちのうち一部の者は捕まっているが、一部の者は少量ながら兵器の等級に入る物質を国外に持ち出すのに成功している。かくしてアメリカの諜報部門の当局者が、一個の原子爆弾になるのに十分なほどの物質がすでにロシアから流出している、と推測することとなっている。またあわせて重大な憂慮の種は、ソ連の官僚主義制度が瓦解するのにつれて紛失したり説明がつかなくなった物質 ――その分量がまた特定できない―― のことなのである。 ――英文中の intelligence officials について intelligence (名)、of great concern について concern 1 (名) の項目を参照。

▼ 「説明のされない」 ≪ unaccounted for ≫

  「使途不明である、行方不明である」 (KLM2) ということで、これはこれとして ――"for" をあわせて―― 一個の形容詞であるように考えることができる。 ex. some unaccounted-for mechanical failure 原因不明の機械の故障 (SRH2) なおこれはもちろん、動詞 "account for ~" ex. She was asked to account for her conduct. 彼女は自分の行動を説明するように求められた (KLM2) からきている。
  意味が受動なので "for" の目的語が文内のどこか離れたところに存在する場合がある。上の英文もそうである、しかしこの特徴を英和辞典にあえて言及していない。またそうした例文も、わずかに次のものが見つかるのにすぎなかった。 ex. Her movements that night had become unaccounted for. その晩の彼女の行動は説明がつかなくなっていた (ORE1)  ORE はもう古い辞書だが再三言うように例文の提示がすばらしい。これなどは TGE や KLM によっても未だに超えられていないわけである。 【G4】 参照文献  ホーム


universal (形)
 Agarwal wants to redesign chip software and hardware for the mobile age, creating chips that can power chameleon devices. If devices were like a chameleon, he reasons that people could get more done with less gear, theoretically making computing more mobile. Also, devices embedded in "intelligent" rooms and stationary objects could accomplish more simply by retrieving new instruction sets. // "Call it a universal logic chip that can do anything ," Agarwl said. (JT 04-11-26, 14)
 アガーウォル氏はカメレオンのような変身型のデバイス (ハードウエア装置) を動かすことのできるチップ(集積回路)を作り出したい、それによってチップのソフトウエアとハードウエアをモバイル時代 (ケータイ時代) にふさわしいものに設計し直したい、という。彼の論理はこうである。すなわちかりにデバイスがカメレオン的であるといえるなら、理屈上人々はパソコンの使用をより移動性のあるものにすることによって、より少ない備品をもってより多くのことが行なえる筈である、と。また言えば、端末の情報処理スペースや事務用備品に組み込まれたデバイスは新しい司令塔の中を検索することによって、たちどころにしてより多くをなしとげることが出来る筈である、と。 // 「何でもできる全能式論理チップ、と呼んでもらいたいものです」 アガーウォル氏は言った。 ――英文中の simply by については simply (副)の項目を参照。

▼ 「普遍的な」

  あるいは、「一般性がある」 = "true or suitable in every situation" (LGM4)  ex. a book of universal information あらゆる知識を網羅した本 (KDS1)  参照文献  ホーム


untold (形)
 His more startling pictures, like one with mint-green buildings and a mint-green sky or another with an orange river next to a blue one that has bright pink lines whizzing across it (the only evidence of boat traffic), celebrate the inability of photographic film to deal equitably with tungsten, fluorescent and neon light at the same time. // Mr. Bioalobrezeski's photographs are either dreams of a new city or images of cities dreaming ; they hint at untold complexities. (NTW 04-04-11、8)
 彼の比較的驚くべき部類の写真作品――たとえばミント・グリーンの建物物とそれと同じ色の大空を示すもの、あるいはオレンジ色の川筋とその隣りの左右に疾駆する鮮やかなピンク線(これのみが船舶の航行を表わす)のある青色の川筋を示すもの――は、さながら写真のフィルムがタングステン、蛍光、ネオンの光線を同時に不公正なく取り扱うことは出来ない、といった事情をこれ幸いとするがごとくである。ビアロブレズスキ氏の写真作品、それは一つの新しい都市について見た夢である。あるいは、夢を見ている都市の肖像である。それらは言語を絶するほどの複雑性を暗示している。 ――英文中の His more startling pictures については more 1 (副) の項目を参照。

▼ 「語りつくせぬほど多い」

  否定をあらわす接頭辞 un- が、かえって程度が著しく大きいことを表わしている形である。ex. untold wealth 莫大な財産 (TGE3) 上の英文の場合、当該部は 「語られることが出来ない (われわれによって)」 であって、「語られていない (この写真家によって)」 ではないことになる。なお、これと似た特徴のある単語として innumerable (無数の), invaluable (きわめて貴重な) を挙げることができる。 また、接尾辞についての類似のことを priceless (形) の項目で述べる。なお、用例として of 4 (前) の項目の英文をも参照。 参照文献  ホーム


up 1 (前)
 Hurtling up the coastline back toward Odaiba, the artificial island where I'd started my journey, I spied a long seawall covered in graffiti. (NG 02-10, 56)
 海岸線に沿ってお台場 ――私の旅の出発点であった人工島―― に戻るべく猛スピードで車を走らせていると、とある長い護岸壁が落書きで覆い尽くされているのに気付いた。

▼ 「 … に沿って (ずっと先方へ)」 ≪ up ~ ≫ ( ~ は名詞相当語句)

  この意味の前置詞としては "down" が使われることが多いが "up" のこともありうる。しかし場所の高低とは関係がない。またこの場合、「自分の方へ」 だから "up" 、ということにもならないわけである。定義 "= to a place that is further along something such as a road or path" (LGM4)  ex. walk up the drive to the gate 車道を通って門まで歩く (TGE4)  なお用例として hill (名) の項目の英文をも参照。 参照文献  ホーム  || ADDENDA 


up 2 (前)
  In recent years, however, there's been a surge of racially tinged nationalism, particularly among the young and coalescing around the Australian flag, which has become the symbol of a new tribe of über-patriots up and down the land.   (TE 09-05-25, 52)
  しかしながら近年において、人種主義的色彩を帯びたナショナリズムの台頭があった。とりわけ、オーストラリア国旗を中心にして手を携える若者たちの間でのそれがある。この国旗が国内の各所において、超愛国主義者のシンボルとなってきたのである。

▼ 「あちらこちらに」 ≪up and down≫

高低を考えない。これは "up" が 「こちら」、"down" が 「あちら」 だからであろう。 ex. Walk up and down the station platform プラットフォームを行きつ戻りつする (KDS1)  なお上の英文にあるオーストラリアは ”downunder" とも言うが (名詞であるが大文字にしない) これは世界地図の上でのこと。ただそういうことよりも、ここはむしろ口調の加減でこの複合前置詞が択ばれたのではないかと思う。 参照文献  ホーム


up 3 (副)
  Top-level meetings between China's leaders and their African counterparts have been occurring at the frequency of at least one every month. What is Beijing up to? (TE 09-11-16, 52)
  中国側とアフリカ側の首脳陣によるトップレベル会談は毎月すくなくとも一度の頻度で行なわれてきている。北京の狙いとはいったい何事なのであろうか。 ――英文中の African counterparts については counterpart (名) の項目を参照.

▼ 「(作戦、謀略などを)意図している」 ≪be up to ~ ≫ ( ~ は名詞相当語句)

比較的よくないことを、といったニュアンスがあるようである。 ex. She was up to her tricks. 彼女は何か計略をたくらんでいた (TGE4) 参照文献  ホーム



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